実機アンプを使ってギター音源のリアンプに挑戦した話(そして諦めたという話)

主題の通りです。
実はかなり前からこれをやりたいと思っておりました。

古くはこの頃辺りから。



そしてこれを買いました。




で、実際にやってみました。







これが録音時にやってた操作。


操作してると結構楽しいんですよ。
あと音の変化がわかりやすい、やっぱスピーカーから音を出してるからですかね?

使用ギター音源はImpact SoundworksのShreddage 2です。
BozのGatey Watey→PAのbx_greenscreamerを挿してます。


で、このとき一緒に録っていた音がこちら。
これでは聴きやすいよう最終段にPure Limiterを挿してリミッティングがされない程度にInputを上げています。




因みにマイクは「この辺りかな?」って感じでポン置きした感じです。

うーん悪くはない、、、と思う。



さて、ここからは、また主題の通り、諦めた話です。
なぜ諦めたのかを話しましょう。

まず要因を簡単に並べます。

1,所持機材の機能が不十分
2,意外に場所を取る
3,ノイズ対策が難しい
4,思っていたほどの変化がなかった


ではそれぞれ解説します。


1,所持機材の機能が不十分

現在私が使用している機材、主にオーディオIFは2つで
①Apogee Groove Gold / Apogee

②iRig Keys I/O 49 / IK Multimedia

そして今回の試みで、出力及び録音に使用するのはiRig Keys I/Oです。
これにはInは1系統、Outは2系統しかありません。

つまり、ギター音源の音を出力するのに出力の2系統(ステレオのLR)、そして録音のためにマイクを挿している入力1系統(モノラル)と、これですべて使っています。

つまり、マイクで拾っている音を確認しながらの調整ができません。

めちゃくちゃ不便!!!


これの対策として、小型のミキサーの導入を考えました。
例えばMackieのMix5。

ですが、去年家を建て、もうすぐ3人目の子供が生まれる予定で、そのために車も買い換える、そんな私にとって、簡単に出費は増やせません。

また、


2,意外に場所を取る

既にiRig Keys I/O 49、その背面からシールドを2本出し、Boss Katana miniを置き、その前にマイクを立てる。
これでも小さく収めているつもりですがもちろん他にもDTM機材が置いてありますしDTM機材以外の物も置いてあるため、広さ1000mm × 14000mmの私の部屋では小型ミキサー+追加ケーブルも厳しい。

結構場所を取るんですよね、ええ・・・



なのでとりあえず今出来るベストで進めました。

そして感じたのがまず、


3,ノイズ対策が難しい

本当に難しいですね。
マイクが簡単にノイズを拾ってしまいます。

密閉度の高い家なのであちこちに小型の換気扇があり、常時稼働しています。
まずその電源をOFF。

空調もOFF、加湿器もOFF、流石に冷蔵庫はOFFできません。


そして一番の問題になるのが、

ノートPCのファン!


本当にこいつには悩まされました。

PCはそう簡単に買い換えられないので、まずPCを分解してファン周りを中心に清掃。
これでだいぶ良くなりましたが、時々ファンフル稼働。

そしてファンの稼働音がマイクに入りにくい配置。

遮音Boxみたいなのも考えましたが、やはり場所の問題が出てくる。

そんなこんなを色々試行錯誤してやっとあれくらいに抑えられました。


色々と考え試行、考え試行、を繰り返しましたが、


4,思っていたほどの変化がなかった

これです。
もちろんアンプから出ている音はかっこよい。
しかしこれまでPC内部完結をしていたのでマイキングの技術も知識もあるわけでもない。
色々試したけど、そもそも先に出た機材の制限があるので試行にも時間がかかる。

結構な労力がかかりました。

それでマイクから取れた音が、思ったほどアンプシミュと差別化できない。
むしろこれまで弄り倒したアンプシミュで作った音のほうがかっこいいし使いやすい。

流石にこういう結果が出ると諦めてもしまいますわぁ・・・




ただ、良かった部分もあります。

これまで実機のアンプを弄ったことがなかったので想像し思考しアンプシミュで作っていた音が、実機アンプを使っての音作りをやったことでよりはっきりと理解しました。
Inputでどんな違いが出るのか、Bass、Mid、Trebleを回すとどんな変化が出てくるのか、空間系の音はどうなるのか。

これは本当に実機アンプを使ってみて「なるほど」と思いました。



結論としては、

(PC内部完結してたDTMerが)
ギター音源の音を外に出してリアンプするのは大変


でした。

実機アンプでのリアンプはこれできっちり諦めが付きました。
アンプシミュを使っていきますw


で、このために購入した機材、特にBoss Katana miniはどうしようかなー。
このKatana mini、ギターからの出力を入れるInputとは別に、スマートフォンなどからの出力を入れるAUX Inがあるんです。
つまりモノラルスピーカーとして使えます、多分意外と知られていないと思います。


こんな感じ。
(アンプを通ってキャビネットをシミュレートした音をその隣から出すこともできますね。)


なので売ろうか、もうしばらく持ってようかは考え中です。




最後に、このリアンプを成功させたいならオーディオIFを、
・4 Out以上でそれぞれ別々に同時に出力が出来る物
・リアンプボックス的なもの
・もしくは最近IK Multimediaから出たAXE I/O

を使うと意外と簡単に上手くいく気はします。

あとはマイキングにどれだけ時間をかけられるか、場所が取れるか、周囲のノイズをカット出来るか(遮音ボックスを用意する、など)がクリアできればなんとかなりそうです。


もし興味が湧いたらぜひ!!!


では!!!٩( 'ω' )و✧